Sylvaner Classic 2015

アルザス地方での栽培面積が年々少なくなっているセパージュですが、最も適したテロワールにおいては今も好まれています。このセパージュの樹齢は中年を迎えており、年と共に樹齢が上がっています。

2015 年はフランス全土で並外れたヴィンテージ イヤーとして歴史に残ります。2003 年以来、最も暑く乾燥した夏の後、1945 年、1976 年、1989 年、2009 年の偉大な「太陽の」ヴィンテージに匹敵する収穫品質は例外ではありません。
この年はごく普通の気象条件で始まり、冬の間は氷点下の日 (最低で -6 ℃) が合計 6 日でした。しかし、春は心地良く晴れていました。ブドウの木は通常よりもわずかに遅く、4 月 13 日頃に芽を出し、6 月第 1 週の間に開花し、ブドウの収穫が早いことを示していました。この年は、5 月 4 日～ 7 月 24 日の間にたった 30 mm を記録する少雨量と通常考えられました。この乾燥した条件はほぼ 7 月の間継続した熱波によって度合いが増しました。
ブドウが熟し始めた頃には、ブドウの木は保水量の限られた水はけの良い土で特に苦しんでいました。リクヴィールとそのローム層土壌はこの最悪のことを逃れたようで、8 月中旬に訪れた大雨がぎりぎりのタイミングで収穫を救いました。
アルザスの残りの場所よりも 3 日遅い 9 月 10 日にブドウの摘み取りを開始し、ワイナリーに到着する最初のブドウは並外れたヴィンテージ イヤーのすべての兆候を示しました。ブドウは完璧に健康で熟していました。そのしなやかな酸味がやがて訪れる素晴らしいワインの味でした。この偉大な「太陽の」年のピノ、特に高貴なピノ ノワールは高く評価されました。
雨の降った 1 日だけが収穫を中断させましたが、その時点で収穫は既にかなり軌道に乗っていました。
第 3 週中の熟成の急速な加速とボトリティスの良い発生が当社の Riesling de Schoenenbourg の大部分が遅れて収穫されたことを意味しました。またしても、23 度の潜在力を持って最も濃縮されたこのブドウ品種に対する「Sélection de Grains Nobles」賞の 1 つではなく 2 つを Engelkritt (Angels' Vine) が獲得しました！

大部分がシュナンブールにあるヒューゲル家のブドウ畑は、主に泥灰質土壌となっています。収穫はすべて手摘みで行われ、傷がつかないよう小さな容器に入れられてプレス器まで運ばれます。

収穫されたブドウは小さい容器で醸造所まで運ばれ、ポンプや機械は一切使用せず、重力によってプレス機へ移動させます。数時間かけて果汁の澱を落とし、18℃から24℃で温度管理された樽や大樽で発酵させます。澱引きは一度だけ行われ、低温での安定化は行なわず、冬の寒さで自然に清澄されます。翌年の春には、軽くろ過したワインを瓶詰めし、私たちのセラーにて市場へ出荷するまで瓶内熟成させます。このワインにはブショネのリスクがない「ディアムコルク」を使用しています。