Pinot Gris Famille Hugel Classic

ピノ・グリ、テーブルで自らをさらけ出すドライな美食ワイン! リッチで丸みがあり、まだドライですが、テリーヌ、白身肉、ソースの付いた魚に最適です。すべてのアルザスのブドウ品種のうち、ピノ・グリは最高のエージング ポテンシャルを持っています。

プレゼンテーション

概要
芳醇でフルボディーかつドライ。テリーヌ、白身肉、ソースをかけた魚との相性は抜群です。第一アロマは控え目ですが、最高の熟成ポテンシャルを持っています。
ヴィンテージ
収穫が非常に少なかった3年間が過ぎ、ついに実り豊かな年と言える 2016年 がやってきました!ひどい雹害や凍結に見舞われたフランスの大多数のブドウ栽培地域とは異なり、この年、アルザスはおそらく、大きなブドウ栽培地域としては最も幸運な地域となりました。
2016 年は2つの時期に分けられ、前半は天気が心配の種でしたが、6月末から天気は快方に向かいました。
春は、4月、さらには5月初めになっても何度か凍結を警戒しなければならず、苦労が絶えませんでした。しかも、20年ぶりの穏やかな冬の後のことだったのです。しかし幸運なことに、アルザスのブドウは、4月12日頃にゆっくりと発芽し始めました。
続いて訪れたのが、過去数十年間で最も雨の多い6月(157mm)!アルザス地方では非常に珍しいべと病が発生し、ブドウ畑へ絶えず気を配ることが不可欠でした。輝かしい太陽が現れたのは6月末。6月17日から21日かけての素晴らしい開花にぎりぎりで間に合う時期でした。
その後、暑くて乾燥した夏が続き、収穫は涼しく晴れた中で行われました。7週間の収穫期間中、雨らしい雨が降ったのは3日間のみで、さまざまなセパージュ全体を理想的な衛生状態に保つことができました。遅めの年ということで、 収穫がゆっくりと始まったのは9月27日で、近年、収穫が最も遅くて長い地域の一つとなっています。
2016年 は、 10年以上ぶりに貴腐ワイン(ヴァンダンジュタルディフ(遅摘み)およびセレクション・ド・グラン・ノーブル(貴腐菌の着いた果実だけを選定))を造った年となりました。
ぶどう畑で
自社畑の割合の高いリクヴィールとその周辺の10 数ヶ所の最も素晴らしい場所に位置する粘度と石灰岩の畑から手摘みで収穫されました。
醸造
ブドウを小さなカゴに入れワイナリーまで運び、ポンプや機械は一切使用せず、重力によってプレス機へ移動させます。数時間かけて果汁の澱を落とし、18℃ から24℃ で温度管理された樽や大樽で発酵させます。澱引きは一度だけ行われ、低温での安定化は行なわず、冬の寒さで自然に清澄されます。翌年の春には、軽くろ過したワインを瓶詰めし、私たちのセラーにて市場へ出荷するまで瓶内熟成させます。このワインにはブショネのリスクがない「ディアムコルク」を使用しています。
仕様書
アルコール含有度 : : 13.35 % vol.
残糖 : : 7.2 g/l
酒石酸度 : : 5.71 g/l
pH : : 3.3
平均樹齢 : : 26 years old
収量 : : 55 hL/ha

助言

1989年度 世界最優秀ソムリエ、セルジュ・デュプスのテイスティング・コメント
色調は、若々しい光沢、活き活きとして淡い緑色、ピスタチオ、菩提樹の葉、サクラソウの黄色の輝きなどが感じられます。
脚は銀色がかって密度が高く、きらきらと煌めきます。
香りは豊かで柔らかく、まだいくぶん控えめです。
黄桃の果実味、洋ナシ、ミラベル、甘草の木、甘いフレッシュアーモンド、アカシアのハチミツ、よくバランスのとれたフレッシュな香り。
口に含むと、甘美で、しなやかで、優しく、ビロードよう。豊かでコクがあり、上品で繊細でありながらフルボディー。表情豊かで芳香にあふれ、爽やかな酸味に溶け込みます。
ピノ・グリのこの良質のワインは、確かにまだいくぶん若いものの、今後の熟成が期待できます。3年~6年保存していただけます。。
すぐにお飲みいただくことも可能です。ザリガニソースやオマールソース、スパイシーなソースなどを使った海の魚や川魚の料理、仔羊のカレー風味、ひめじのクルクマ風味、アンコウのサフラン風味などとお召し上がりください。少し熟成させたワインには、鶏肉、キジ、白身の肉の料理や、野生のきのこと骨付き子牛肉、野禽のテリーヌ、鴨のフォアグラなどがよく合います。
8℃でお召し上がりください。