Riesling GROSSI LAUE 2013

グロシ・ローイとはアルザスの言葉で最高の畑を意味し、ドイツでのグロース・ゲヴェックス、ブルゴーニュでのグラン・クリュに相当します。

プレゼンテーション

概要
1930年代のレゼルヴ・エクセプショネル、そして1960年代の レゼルヴ・ペルソネル、さらに1989年に350周年を祝したジュビ リーに続き、ヒューゲルはグロシ・ローイ(アルザスの言葉で最 高のテロワールの意)を発表しました。単なる新商品ではなく、 歴史ある畑のテロワールに深く根差したヒューゲル家の時を超え た文化的価値への真の回帰を表現したワインです。
ヴィンテージ
2013年は稀に見る様々な変化に富んだヴィンテージでした。ジメジメとした春の遅い訪れ、そのためにブドウも未熟で通常よりも少ない収穫量でした。高温で例外的な夏の気候がブドウにとって完璧な熟成をもたらしました。ちょうど10月1日に始まった収穫の時点でのブドウは非常に健康に熟していて、2013年は凝縮感がありピュアでバランスのとれたクラシックなアルザスのヴィンテージと言えるでしょう。収穫終わりの不安定な気候のために、著しい遅摘みワインの生産には至りませんでした。
ぶどう畑で
特級畑シュナンブールの中心部にある、ヒューゲル家の最良の区画より厳選されたブドウたち。この素晴らしい歴史を持つテロワールは、何世紀にもわたってほとんどリースリングの為だけに捧げられてきました。シュナンブールの土壌の上層部は第四紀のシリカを含む砂利質層、中心部はコイパー、マール、ドロマイトとジプサム、そしてヴォージュ砂岩層とムッシェルカルク層。そして東端部はリアス式の泥石灰岩層から形成されます。これらの地層が見事に重なり合い、豊かな土壌を造り上げています。
醸造
収穫されたブドウは小さい容器で醸造所まで運ばれ、ポンプや機械は一切使用せず、重力によってプレス機へ移動させます。数時間かけて果汁の澱を落とし、18℃から24℃で温度管理された樽や大樽で発酵させます。澱引きは一度だけ行われ、低温での安定化は行なわず、冬の寒さで自然に清澄されます。翌年の春には、軽くろ過したワインを瓶詰めし、私たちのセラーにて市場へ出荷するまで瓶内熟成させます。このワインにはブショネのリスクがない「ディアムコルク」を使用しています。
ブドウ品種
Riesling : 100%
仕様書
アルコール含有度 : : 14.4° % vol.
残糖 : : 3.7 g/l
酒石酸度 : : 6.2 g/l
pH : : 3.3
平均樹齢 : : 30 years old
収量 : : 45 hl/ha hL/ha

助言

ビデオ
1989年度 世界最優秀ソムリエ、セルジュ・デュプスのテイスティング・コメント
深みのある色合い、麦わらの黄色と輝く金の凝縮した色合いに、ピスタチオ、春の菩提樹の葉の色を思わせる淡緑色の光沢が加わります。
美しい輝きを持ち、ビロードのような脚は、間隔が狭くて多数。
明るく端正なブーケは、率直でありながら攻撃的ではなく、凝縮していて、柔らかく、アルコール分も強く、心地よい芳香で、フルーティー、フローラル、甘美。ブドウの完熟した複雑な香りを持ちながら繊細な香りで、気品ある上品なミネラルの素晴らしい表現が感じ取れます。
焼きリンゴ、黄桃、ミラベル、ショウガ。春の花の香り、シダ、アーモンドの木、ピスタチオ、レモンバーム、レモングラス。
非常に調和した、柔らかなブーケ。
口に含むと、ドライな心地よいリースリングの魅力が広がり、骨格はしっかりとして、幅広く、ジューシー。アルコール分が強くフルボディ―。アルザスの最も高貴なテロワールの1つで収穫されたこのリースリングのセパージュがもたらす素晴らしい酸味の味わいが、口の中で見事に広がります。
コクのある調和のとれた味わいが、長く持続します。
人を惑わすワインであり、既に飲める状態ですが、この素晴らしいテロワールの個性が完全に花開くまでもう少し辛抱する価値のあるワインです。今後2年~7年ほどで心地よいミネラル感が加わり、ピエモンテ産の白トリュフと岩石の香りも生まれます。
15年~20年保存していただけます。
召し上がる5分~10分前にデキャンタし、10℃でご賞味ください。
高級料理に最適です。イシビラメのロースト、舌平目のムニエル、オマール海老、伊勢海老、サンドル、スズキ、鶏肉、白身の肉、鶏のロースト、白トリュフ風味の生パスタなどとお召し上がりください。